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2013-05-03

[]定時スタンドアップミーティングについて 23:02

はじめに

 前回のブログを書いたところ、知人から「いやー、実はスタンドアップミーティングに興味があるんだけれどもね」みたいな反応を貰いました。自分が勤務している会社では、朝の始まりに、スタンドアップミーティングを実施しています。これ自体は、『アジャイルサムライ』にも書いてある手法ではあるのですが、実際に実践している(させられている?)側として、どういう風に感じるのか、メリットは何なのか、というのをここで感想として書き残しておきます。

手法

 現在の流れとしては、下のような形でスタンドアップミーティングを行なっています。

  1. 朝の始まりに、皆がホワイトボードの周りに集まり、立ったまま、順番に今日やる必要のある業務を報告する。
  2. ホワイトボードには、各人の領域が割り当てられており、報告しているときに、タスクを書き込む。他に何か重要な情報があるなら、それも一緒に書き込む。
  3. もし、ミーティングなどがあるならば、グローバル領域のところに、その時間を書き込む

このような流れとして、だいたい15分から20分程度で報告が終わります。

メリット

 実は、この形に落ち着いたのは経緯があるのですが、その前に、自分が実感しているメリットを書き残しておきます。既に『アジャイルプラクティス』に書いていることですが、自分の実体験を絡めて説明します。

思い込みによって作業の先走りを防ぐ

 この方法をやってみて、最初に実感したのは、人に説明することで、作業の思い込みを防ぐという効用です。基本的に、自分も先走りというか思い込みが強い人間なので、特にそのメリットを感じるのですが、人に説明すると、「自分がやろうとしていること」と、マネージャーが思っている「自分にやってほしいこと」にズレがある場合、その訂正が入ります。もちろん、これ自体は密にコミュニケーションを取れれば防げる問題ですが、定期的にそのような時間を設けることによって、少なくとも「その時間にはコミュニケーションを取る=作業内容のチェック」というフローが必ず入ることになります。それは自分にとっては防波堤のような、安心感があります。(もちろん、普段からのコミュニケーションも重要ですが)

人に説明することによって、自分のタスクが整理される

 よくあることですが、机に向かって実際に何か作業をしようとすると、「あれ、おれ一体どんな作業をするべきなんだろう」といったようなことが起きることがあると思います。自分もどちらかといえば、頭がいい人間ではないので、忘れたり、ごちゃごちゃしたりします。そういったときに、「とりあえず作業するべきこととは何か」ということを説明する時間を設けることによって、作業内容が整理されて、「なるほど、今はこのような問題が発生しているのか」ということが、自分にとってわかるようになります。

もっと良い解決を持っている人の手を借りれる

 恐らく、これはチームの雰囲気にもよると思うのですが、このように自分が抱えているタスクを説明したりすると、そのタスクに対してよりよい解決を持っている人がいたりした場合に、「それはそうすればいいよ」という提案を受けることが可能になります。また、同じプロジェクトを抱えていていて、問題を解決するのが難しそうな印象を持ったりしている場合には、「じゃあ、一緒にその問題について考えよう」という提案ができたり、あるいはペアプロをしよう、といったような提案をチームメンバーでするきっかけになります。

デメリット

 たぶん、この方法が上手く言っているように見えるのは、当たり前の如く、皆が「定時出社」で揃っている時間があるからで、最近では裁量勤務であったり、あるいは固定のオフィスに集まることをしない、あるいはそもそも時間通りに集まることが少ないという場合には、もしかしたら上手くいかないかもしれません。もちろん、Skypeでミーティングをするというのもあり、自分も「自宅作業」という形で関わったときに、何度かやりましたが、ちょっと感覚が違いました。が、しかしそのような形で回っているところもあることを考えるならば、職場によって必ずしもこれがいいという感じではないかもしれません。

おまけ

 とはいえ、この形になったのは、この試みが始まった最初の段階から、というわけではありません。自然に提案され、維持できないもの、余計なものに関しては、「自然に」消滅する流れになったりしています。

 たとえば、この試みが始まった当初は、元々「朝・昼」の二回でした。しかし、昼間のほうはなくなってしまいました。なぜでしょうか。まず昼間に客先への打ち合わせがあって、欠員することがあることがたまにあったり、またご飯を食べに行くのがまちまちになったりしていました。なので、「昼間」のほうは自然と消滅していきました。(この点に関しては、『アジャイル・プラクティクス』に書いてある通り、少人数である自分たちにとっては、余りにも「多すぎる回数」だったのかもしれません)

 また、ホワイトボードも、最初の頃は使うことはありませんでした。元々は「最近持っている興味関心毎を共有するボード」だったのですが、いつの間にか「いま抱えていることを書く」メンバーが表れて、それがとても気に入ったので、自分も真似していたら、「どうせだったらホワイトボードタスクを共有しながらやりますか」というふうに、変わっていったのがきっかけだったりします。

 結構、ホワイトボードタスクをかいておくというやりかたは、自分は好きです。というのも、他人がどれだけのタスクを抱えているのか把握しやすいということと、あと、それによって、自分のタスクというのがわかりやすくなるからです。また、後日に見た時に「ああ、昨日はこういうことをやっていたのか」というのがわかったりするというのも評価が高いです。もしかしたら、意外にスタンドアップミーティングだけでなく、自分の今日のタスクホワイトボードに書いておくだけでも、いろいろなことが解決する可能性はあるかもしれません。

最後に

 アジャイルプラクティスには、たぶん色々あるとは思いますが、上記に書いたように、たぶんそれぞれの職場の雰囲気であったり、お互いの関係性によって、柔軟に変化する部分は必要だし、また自然にそうなるというのはいいことなのかな、という気はしています。というのも、厳密な意味での義務感ではなく、緩やかな意味での「必要性」を感じているからやれている部分があるのかな、と思います。必ずしもこのやりかたが正しいというわけではないと思いますし、各職場での、こういった工夫は興味があるところです。

参考文献

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